猛暑なのに暑さを感じない。
そんな高齢者が実は私たちの周りにたくさんいます。
暑くないと言っているのに汗をかいているような場合は特に危険です。
家の中では無縁と思われている「熱中症」や「脱水症」の恐れがあります。
先日娘に「エアコンを付けないと死んじゃうよ」と言われたという方の依頼があり訪問した。
すると室温は40℃近くに達していて「暑くないですか?」と聞いても、家人は「わからない」
と答えていて普通の表情でいる。
室内に温度計はありますか?と聞くと昔の「水銀温度計」が壁にかかっていた。
「ほら40℃位ありますよ」と指さすと「数字の目盛りが小さくて見えない」とのこと。
確かに数字は小さいうえに油やシミで覆われていて見て取るのは難しい状態である。
そこで持参してあったデジタルの温度計を見せると「本当だ」と言って驚いていた。
「自分の体温より温度が高いと危険です」と告げると納得していた。
後日、居間と寝室にエアコンを設置して「室温設定温度は27℃」で決め運転ボタンを押すだけに。温度計はデジタルにして各部屋に置くように娘さんに伝えました。
結論は、高齢の方で体感温度が鈍ってきたら「温度計の温度を見て手段を講じる」
このことを心掛ける必要があります。