年明け直後から依頼のあった「融雪ボイラー」の点検を行いました。
燃費が悪くて灯油の消費が多くなった気がするとのこと。
約20年前のシステムで約60㎡の駐車場の雪を溶かしているようだ。
ご主人の話では3~4回の融雪運転で灯油タンク(500ℓ)の目盛りが半分位減ってしまうそうだが、さすがに約250ℓは灯油価格の高騰の折厳しい。
この広さでは経験上言わせてもらうと3~4回の降雪(10cm以下)の燃焼で100ℓ以下程度の灯油消費ではないかと予想される。
まず内部の構造を見て、実際に運転させてみる。
燃焼するとカバー前面右上部のルーバーから排気する。
それに伴い同量の冷えた空気が、底部や隙間から庫内に入る。
すると缶体やポリ管などがむき出しのため更に冷えてまた燃焼する。
これは本来の路面の融雪を目的としているのにロスが出てしまう構造にみえる。
このように融雪ボイラーを外の庫内に収めたときは外気の影響を受けないように、
FF給排気式にする方が良いとされています。もちろん保温もした上で。
20年前とは言え、せめて貯湯槽と立ち上がりの配管は保温してほしかったですね。
融雪の効率が向上し燃費も良くなるのに。
ところで、ボイラーは全体の経年劣化が激しいため取替となりました。